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天国からの贈り物

天国からの贈り物

著者:さくらまい


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プロフィール
日本在住の英国作家の元で2年半秘書として出版を手伝う。
1984年、南フロリダ州立大学の語学留学生活を始める。
その夏、旅行で立ち寄ったマンハッタンに魅せられ NY ハンターカレッジに転校を決意。
その後、ウォール街のOLに転身。
結婚、出産そして離婚、シングルマザーとなる。
以後、会社経営者として活躍。
現在、会社倒産の危機に直面するも、必死で米国で格闘している。

書籍の内容
本書は、ニューヨーク在住のシングルマザー、さくら まいさんのエッセイです。物語はさくらさんが渡米を計画するところから始まります。その中にははじめてのアメリカ生活、留学中の楽しいエピソード、恋から結婚、息子さんとの生活など、様々なエピソードが含まれています。とりわけ感動的なのは、シングルマザーとなってからの息子さんとの日々の描写です。苦しい日々でも時に明るく懸命に生きていく姿に感動と共感が生まれます。

(A4サイズ 本文123頁 2006年4月26日発行)
ISBN 4-903465-40-3



【本文一部紹介】

(P 12)

私は最初フロリダにいた。南フロリダ州立大学に語学留学で入った。日本では、ずっと海に囲まれた環境で生活をしていた私。だから米国へ行くならフロリダだ!と決めていた。南国に住んでみたかった。まさに南国のパラダイス、海に囲まれた町。そういうイメージがあった。

空港から大学寮に向かう道、どこにも海がなかった。まさか。。嫌な予感がしてきた。大学寮に着いて私は荷物を自分の部屋に置き、寮の最上階に急いで上がる。非常階段から外を眺めたとき、確信してしまった。高い建物から見下ろす景色は、どこまでいっても木、木、木。見渡す限り海なんてどこにもない!ああ、しくった!場所を間違えた~!私の描いてたフロリダの生活は、毎日ビーチの砂浜を散歩すること。
夢は一瞬で打ち砕かれてしまった。米国大陸の広大さを、この時初めて実感した。

それでも、それなりに留学生活は楽しかった。でも、ここじゃない! 私が夢にまで見た米国生活はここじゃない! 納得できない思いがいつもあった。車の無かった私は、この寮にいたとき、ビーチに行けたのはほんの数回。誰かがビーチまで行くと聞けば、便乗させてもらってたけど。。車が無いとどこにもいけない場所だった。

毎日の生活は、ちょっとやそっと歩いてだけでは大学の敷地からは抜け出せない。どこまで歩いてもそこは大学の敷地内だった。大学敷地内にバスが走ってる。それ程広大な敷地だったのだ。そのバスに乗って初めて、大学から抜け出せる。そういう環境だったのだ。私の夢にまで見た米国での生活は、大学の敷地内だけで終わってしまうのか。。1年の予定で留学してた。1年なんてアッという間に経ってしまう。絶対に抜け出してやる! 私はその生活に満足出来ないでいた。ここは違うと。。

夏休みに入って、私はNYに旅行することになった。日本からずっと文通をしていたジョンがNYに遊びにおいでよと言ってくれた。ジョンはユダヤ系米国人でNYっ子。同じ寮で知り合った日本人男性2人がちょうどNY旅行の計画を立てていたので、便乗させてもらうことにした。1人で大都会のNYに行く勇気はなかったから。男2人は、さほど付き合いもなかった私を便乗させることに始め抵抗していた。私は、NYに米国人の友人がいるからと2人を誘惑したのだった。

そして渋々私を仲間に入れてくれた。でも、この2人、結果的には私が便乗したことで、NY観光を存分に楽しめることになるのだ。



1,000円

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